【第8回】富良野自然塾「環境教育プログラム」を体験しました!

こんにちは。スタッフ家田です。

3月13日、NPO法人富良野自然塾のインストラクター中島吾郎さんをお迎えして、出張講座「環境教育プログラム」を3年ぶりに開催しました。東海村役場より1名様のご参加をいただき、鈴木ハーブ研究所からは、私含め8名が参加しました。

富良野自然塾とは?

ドラマ「北の国から」の脚本を手掛けた倉本聰氏が塾長をつとめ、ゴルフ場跡地を元の森に還す「自然返還事業」や、そのフィールドを使った「環境教育事業」などを行っています。北海道の大自然を五感で感じながら体験するプログラムは、演劇的手法を用いたドラマチックな表現や仕掛けによって展開し、地球環境を楽しく学ぶことができます。

参照:富良野自然塾公式サイトより

午前中は、「地球環境問題とは?」という根源的な問題について考えました。まずは、中島さんの講話からはじまります。わたしたちが生きている地球のシステムについて、クイズ形式で考えていくことによって、強く認識することができました。つづいて、地球46億年の歴史になぞらえたハーブガーデンの園路230mを、中島さんの解説を聞きながら歩いてたどりました。

地球の歴史・生命の歴史について、これまでは「約〇〇年前に〇〇が誕生」などと言葉で聞いても、あまりにも遠い時間の出来事で、なかなかその意味が自分に入っていかないように感じていました。

今回、縮尺されたスケールでその歴史を「歩いて」たどることで、当たり前に享受している、空気・水・・・といった、生きていくために欠くことのできない恵みは、地球の長い長い歴史の中で、気の遠くなるような時間をかけて形成されてきたのだということが、理屈ではなく、感覚として染み入ってくるように思われました。

そして午後は、環境問題を解決していくために欠かせない、コミュニケーションの大切さを学ぶプログラム。いくつかの楽しいゲームを通じて、「伝える」ことと「伝わる」ことの違いや、情報がきちんと伝わるようにお互いに必要な努力や工夫とは何か、実感し、そして考える時間となりました。

講師の中島さんは、富良野自然塾の塾長である脚本家・倉本聰さんの作品のファンで、東京でその舞台を見に行ったことをきっかけに、「倉本さんの元で働きたい」という強い想いを抱いて富良野に渡り、インストラクターのお仕事を始められたそうです。その原点には、子どもの頃に山に登った経験、そして、甥っ子さんたちとの触れ合いのなかで、「この子達のために・・・」という想いを強くしたという経験があるといいます。


今回の講話やプログラムの中で、熱意をもって語ってくださる姿がとても印象的でした。私にとっては初めて体験するプログラムですが、中島さんにとっては何度も何度も行ってきたプログラムだと思います。それでも、その熱意は衰えることなく、富良野だけでなく全国で活動を続けられています。その根底には、今地球で起こっていることへの危機感と、使命感のようなものがあるのではないかと感じました。

私たちは、このプログラムを通してその想いを共有することができました。

鈴木ハーブ研究所はこれからも、持続可能な社会を作っていくためにできることを、一人一人が考え、互いに知恵を出し合い、そしてお客様・地域の皆様・ご縁のあるすべての皆様とコミュニケーションをとりながら、行っていきたいと思います。

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