女性の美しさを輝かせるハーブ 「ローズ(バラ)」

花束をいただくことは何歳になっても嬉しいこと。
とりわけバラの花束はその香りも相まってなんとも幸福な気持にしてくれるものです。
これは、バラの香りに含まれる成分の効果もあるんです。
女性らしさを演出したいとき、豊かな気持ちになりたい時、自分のために贅沢にこの香りを楽しんでみたいですね。

代表 鈴木さちよ

ローズ(バラ)のハーバルバス

世界三大美女のクレオパトラもバラの花びらをお風呂に入れて楽しんだと言われています。

バラの気品あふれる香りは心をリラックスさせ、お肌に良い影響を与えます。バラには女性ホルモンを整える働きがあるため更年期の症状にも役立つほか、胃腸の不調や風邪対策など幅広く役立ちます。バラは女性の美しさを輝かせるハーブと呼べるでしょう。

お風呂に浮かべるだけのバラの花びらを集めるのは大変ですが、手や足浴からなら気軽に試すことが出来ます。お客様をお迎えする玄関などに花を水に浮かべてウェルカムフラワーとして飾っても素敵です。
※入浴や飲食として利用する場合は、無農薬で育てたバラの花を利用しましょう。

香りの花束タッジーマッジー

ハーブの先生にお聞きした話によると、昔の欧米では、人がたくさん集まる場所に風邪や感染症対策として片手に持てる小さなハーブの花束をつ くり持参したそうです。ミント、ローズマリー、ラベンダー、タイム、セージ等と一緒に包んで好みの花束に。ローズは抗菌作用もあり、素敵な香りも楽しめる ので、多くの方に親しまれたのではないでしょうか…。
原種のローズは林にもよく自生しており手に入りやすかったのかもしれませんね。花束にする時はケガをしないように予めトゲをとってから利用しましょう。

5月のハーブ:ローズ

和名:バラ

学名:Rosa gallica var. officinalis

別名:アポティカリーローズ(薬屋さんのバラ)

原産地:ヨーロッパ

分類:バラ科 バラ属 / 落葉低木

花ことば:純愛 女らしさ

特徴:
バラはたくさんの種類がありますが今回ご紹介するのは薬用バラ。高さ1m以上になり、やぶのように茂ります。初夏から次々と咲く半八重の花からは素晴らし い香りがします。古くからガーデンローズとして親しまれ、オーガニックガーデンにも向いています。イギリスでは1930年まで医薬品として利用されていた 薬用バラです。

利用:
健康には、抗うつ作用、抗炎症作用、抗菌作用、収斂作用、浄化作用、消化促進作用、胆汁分泌促進作用、強壮作用、鎮痙作用、鎮静作用などの多くの効能があ り、腹部の不調や便秘、目の疲れ、日焼け後、リラックス、肌荒れ、月経トラブル、更年期のトラブル等に利用されます。
料理としては花びらをシロップやソース、砂糖菓子に利用します。お茶にも花びらや果実を利用することができ、リラックス作用やビタミンCを補給するための 健康茶としても好まれます。美容にも化粧水やクリームとして利用され、シミやシワ、乾燥した肌や荒れた肌のケアに効果があります。
クラフトとしてはポプリやドライハーブとして楽しめます。花、葉、枝は染色の材料になります。精油はフローラルを代表する香りです。バラの花びらを蒸留し た精油は神経強壮作用が大きく、美容効果も高いものです。バラの果実からとった植物油のローズヒップオイルは細胞機能回復作用があり、肌の衰えや傷跡など に効果があります。バラ油は若返りの特徴を高く評価されています。

参考:
「ハーブの図鑑」蓼科ハーバルノート 萩尾エリ子著/池田書店 、「心と体に効くハーブ読本」佐々木薫著/PHP、「フラワー諜報事典」アン・マッキンタイヤ/産調出版

Share