畑の薬『ラッキョウ』

ラッキョウはとても生命力旺盛な植物です。

土壌を選ばず、やせた土地でも十分に育つため栽培も容易です。

鈴木ハーブ研究所のハーブガーデンでは9年前に育て始めたラッキョウがどんどん増えて毎年収穫できるようになっています。

庭の端に植えておくにはピッタリのハーブです。

▲鈴木ハーブ研究所のハーブガーデンでとれたラッキョウです

大豆は「畑の肉」と呼ばれますが、それに対してラッキョウは「畑の薬」と呼ばれています。

疲労回復や免疫力を高め、病気予防にもなる硫化アリルや水溶性食物繊維などの栄養価が非常に高く、生薬や漢方薬にも利用されており、昨今の感染予防対策としても取り入れたい存在です。

血液サラサラ効果で浄血作用があり、循環器系の機能を正常化し、糖尿病や心臓性嘆息にもよいとされています。

5月~7月はラッキョウの旬の季節です。

生のラッキョウを入手して健康に役立てましょう。

ただし、食べ過ぎると胃に負担がかかるため食べ過ぎは禁物です。

1日5粒程度が目安です。

ラッキョウの楽しみ方

生ラッキョウと豚肉炒め

<材料>

生ラッキョウ  150g

豚薄切り肉   150g

炒め用油    大さじ1

{合わせ調味料}

ごま油     大さじ1/2

みそ      大さじ2

みりん     大さじ2

料理用酒    50cc

砂糖      小さじ1

生姜      1片

<作り方>

油をひいたフライパンに、一口大に切った豚肉を入れ炒め軽く火が通ったところで、縦に切ったラッキョウを入れ炒めます。

次に合わせ調味料を入れて豚肉に完全に火が通ったらできあがりです。

お好みで鷹の爪などを入れて辛みをつけてもおいしくいただけます。

 

ラッキョウの塩漬け

<材料>
水     1リットル
塩     100g
ラッキョウ 1kg

<作り方>

生のラッキョウをよく洗い薄皮をとり、10%の塩水(水に塩を煮溶かして冷ましたもの)に漬けて冷暗所で2週間ほど寝かせます。

その後、利用する時には、1日ほど水に浸け塩抜きをし、沸騰したお湯に10秒ほど湯通ししてください。殺菌されるとともに歯触りがよくなります。

塩漬けにすることで、ラッキョウの中の水分やアクがとぶことでシャキシャキ感が増し、腐敗防止にもなります。

また、乳酸発酵し甘みや旨味が増します。

 

ラッキョウの甘酢漬け

<材料>

ラッキョウ 1kg

甘酢

米酢  2カップ

水   1カップ

砂糖    180g

塩     15g

お好みで

タカノツメ 1本

<作り方>

ラッキョウは水洗いをして薄皮をむき(塩漬けにしたラッキョウは塩抜きをして)、熱湯でサッとゆでざるに上げて水気を切ります。

甘酢の調味料とタカノツメを鍋に入れて一煮立ちして粗熱をとります。

煮沸消毒した保存ビンにラッキョウと甘酢を入れ、3週間冷暗所で保存したらできあがりです。

参考文献

「食べて治す医学大辞典」主婦と生活社

「自分で採れる薬になる植物図鑑」柏書房

「漢方の知恵を毎日の食卓にいつもの食材効能&レシピ帖」土屋書店

「exciteニュース らっきょうの驚くべき効果効能」2021年4月14日cocoKARAより(ネット記事)

ブログ著

鈴木さちよ

ブログ監修

管理栄養士 坂本禮子

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