夏のエディブルフラワー『ナスタチューム』

▲ナスタチュームの花。葉は丸く、ハスのような形。

ナスタチュームは南米ペルー原産のハーブです。

かつてスペイン人がインカ帝国の黄金とともにヨーロッパへ持ち帰った貴重品の一つだとされています。

全ての部分を食することができ、葉は味がピリッとクレソンに似ていることからインディアンクレソンとも呼ばれます。また、葉がハスの形をしていることから日本では金蓮花(キンレンカ)とも呼ばれています。

▲ナスタチュームの花はエディブルフラワー(食べられる花)としてサラダにも。

ビタミンCや鉄分、微量元素を多く含み、消化促進、解毒作用、免疫促進作用などがあります。また、腸内の善玉菌を増やし胃腸の機能を高めることから、消耗感や衰弱を感じている人にとって良い強壮剤になると言われています。

家庭菜園ではコンパニオンプランツとして夏野菜の間に植えることで、畑の華やかさと栄養摂取との両得を狙いましょう。

グリーンサラダにナスタチュームを添えて
ナスタチュームのエディブルフラワーサラダ

ベビーリーフやレタスなどのグリーンサラダにさっと洗ったナスタチュームの花を飾り付けて、華やかさを演出しましょう。

ナスタチュームの花は食べることができるエディブルフラワーです。見た目にも明るいオレンジや黄色の花は、元気と食欲を誘います。

ピリッとした葉がアクセントに
ナスタチュームのサンドイッチ

<材料>

サンドイッチ用のパン 1~2枚

バター        適量

マヨネーズ      お好みで

ハム         お好みで

ナスタチュームの葉と花 適量

<作り方>

サンドイッチ用のパンにバターを塗り、お好みで具材をトッピングします。

仕上げにさっと洗って水気をとったナスタチュームの葉と花を挟んで出来上がり。

材料はお好みでアレンジしてください。ピリッとした葉の味がアクセントになって食欲をそそり、美味しくいただけます。

異なる植物同士で生長を助け合う
コンパニオンプランツ

混植すると良い影響を与え合う植物をコンパニオンプランツと呼びます。

ナスタチュームはテントウムシを呼び寄せアブラムシを撃退するとされ、キュウリ、ナス、トマト、ピーマンの間などに混植すると良いとされています。暑さに弱いので葉陰になる側に植えましょう。

参考文献

『フラワー療法事典 The Complete Floral Healer 花のもつ癒しの魅力・フラワーヒーリング図鑑』アン・マッキンタイア著 産調出版

『ハーブのすべてがわかる事典』ナツメ出版KK

鈴木さちよ

監修

管理栄養士 坂本禮子

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