戦後70年
毎年この時期になると戦争の話題が多くなります。
今年は戦後70年という節目で、テレビ・新聞でも大きくとり上げられていますのでこういう時だからこそ県の戦争に関する資料館へ行ってきました。
茨城県阿見町に「予科練平和記念館」があります。「予科練」って聞きなれない言葉だと思いますが、「海軍飛行予科練習生」の略称で学校や生徒、その制度のことを言うそうです。
館内には、入隊から訓練、休暇の過ごし方、故郷に宛てた手紙、そして特攻隊として戦地へ飛び立つまでの資料が展示されています。
写真を見ると皆子供です。国を想い志願した10代後半の若者の多くがなぜこんなにも死ななければならなかったのかと思うと胸が痛くなりました。
70年も経つと戦争経験者もかなり減少し、自分たちの戦争に対する意識も薄くなりこのまま過去の記憶に中に忘れ去られつつあります。
戦争を知らない私たちにとってはドラマや映画の話だったものが、この資料館を見学するうちに戦争というものを身近に感じ一気にその情景に引き込まれました。
しかし、実際の経験とは比べものにならないし、そこにいなければ分らないものだと思います。
資料館のナレーションの最後に
「いま私たちが生きている世界はこうした犠牲の上にあるのです。犠牲になった人たちの想いを忘れないでください」
と言って終わりました。
「予科練平和記念館」を出て空を見上げると 70年前に空へ憧れた当時の少年と飛行機が見えるようでした。
平和な時代に生まれたことに幸せを感じ、過去に感謝し、未来にどう繋げていくのか、私たちの責任の重さを考えさせられた経験でした。
ヒデ