2010年社員研修旅行
ちょうど1ヶ月前、鈴木ハーブ研究所初の社員研修旅行で北海道富良野市にいってまいりました。前日まで台風が接近し、北海道に降り立つことが出来ただけで感動!の社員研修旅行でした。
今回の目的は、北の国からでおなじみの倉本聰氏が立ち上げた「NPO富良野自然塾」の自然環境教育と闇の教室に参加すること。
ハーブという自然の恵みで化粧品作りをしている私たちが、実際に自然に触れながら地球の歴史や地球全体のことを学び、本来の人間の幸せを感じこれからの企業のあり方を考える機会となりました。
自然環境教育は「緑の教室」「裸足の道」「石の地球」「46億年の道」「植樹」などのみっちり3時間のカリキュラムです。
「緑の地球」では、人間が生きていられるのは「水」と「酸素」があるから…それらを作り出してくれているのは森の「葉っぱ」だということを学びました。
「裸足の道」では、目隠しをして様々な質感の地面を歩くことで、普段忘れてしまっていた感覚があることを実体験しました。
「石の地球」では、1mの石の地球の全体像やいまどの位の水が実際使えるのか、1年間にどのくらいの緑が消えていっているのか、奇跡の地球の成り立ちと現状を学びました。
「46億年の道」では、地球誕生から460mの道を歩きながら、38億年前に生命が誕生したことや高温化や全球氷結を繰り返し、生命が枝分かれし進化し、やがてほ乳類が生まれ、人間が誕生し、今の世界を作ったかが目と体で実体験することができました。今のそしてこれからの食料事情を学び、私たちの子孫のためにひとり一人がどうすればいいか強烈に考えさせられる体験でした。
「植樹」では、木の実から苗を作り、3年かけてやっと植樹できるようになる。自然塾の皆さんに作って頂いた苗を私たち社員が富良野の旧ゴルフ場に実際シャベルで穴を掘って新しい良質の土を入れはがした芝を土手にして植樹してきました。簡単に植樹というけれどその作業を重労働で、その苗が森になるまでは50年以上の年月が必要だそうです。
企業として私たちも成長して、またいつか大きく成長した森を見上げに訪れたいと切望しました。
「闇の教室」では、光一つない真の闇の中手探りで四季を体感してゆきます。先入観や思い込みが行く手を阻み、味覚をも左右してしまう体験をします。
富良野へ向かう途中立ち寄った美瑛町の故前田真三さんの写真館「拓真館」で元長野県諏訪市の諏訪中央病院の委員長をされた鎌田實さんの「よくばらない」という本に出逢いました。このなかの「いのちはつながっている」という章にまさに富良野自然塾のカリキュラム内容と思いと同じことが書かれてありました。
何も知らない、17歳のころ初めて手に取って感動した写真集が故前田真三さんのものでした、そして今回30年以上経って会社が目指す先は美瑛町の隣町の富良野市の富良野自然塾と重なるものでした、そして、ハーブの研究家として敬愛して長野に通いつめた萩尾エリ子先生のボランティアガーデンが鎌田實さんの諏訪中央病院の庭だったのです。萩尾エリ子先生のお教室で出逢った四井真治さん(パーマカルチャーデザイナー)は去年弊社で講演をして頂いた京都の森孝之先生(アイトワ塾塾長)と志を同じく循環の家作りをされている方で、森先生はこの度自然塾さんと46億年の道を京都の丹波に作られたそうです。
ばらばらだったひとつひとつが、こんなにもつながっていることの偶然の出逢いに感動した初めての研修旅行でした。
来年、鈴木ハーブ研究所に四井真治さん監修のもとハーブガーデンが誕生します。そして、森孝之先生には12月から弊社にさらに深く関わって頂けることになりました。これからも会社が進化して成長していけたらと、期待に胸を膨らませております。
引き続き、鈴木ハーブ研究所をよろしくお願い申し上げます。
役員 鈴木